訪問薬剤って面倒、大変と思っている薬剤師さんへ【初心者向け】

訪問薬剤ってやるのが大変なだけ、外来だけでも大変なのに・・・と思っていませんか?

  • 訪問薬剤をやるメリットとデメリット
  • 訪問薬剤をやる薬局とやらない薬局の差【やらないと薬局がつぶれる?】
  • 訪問薬剤を今、私がどのくらいやっているか

訪問薬剤をやるメリット・・・いろんな公けで書かれている記事がありますが、実際やっている私の実感で言います。

・患者様により近くなる。(これは地域密着の薬剤師になりたいと思っている方にはとても魅力的です)
・外来ではわからなかった薬の患者様の疑問に気づくことができる。
・お医者様や看護師さんの力になれ、より医療に密着した仕事を実感できる
・いろいろな家庭を見ることができるので自分の置かれた家庭を客観的に見ることができるようになる。

デメリット

・手間暇が大変
・上と同じだが、お届けした後のフォローなども大変
・実際、在宅だけで採算合わせるのはかなり難しいと思われる。

やらないと薬局がつぶれる?

これは制度の問題です。いま国が薬局も在宅医療に参加するようにどんどん制度を仕向けています。
保険薬局には地域支援体制加算というのがあります。この体制加算は基本点に38点プラスされます。(2021年現在)
地域体制加算に必要な要件の一つに在宅患者薬剤管理(医療・介護)の算定回数 年12回以上(薬局あたり)というものがあります。

この基本点というのがめちゃくちゃ大きいです。私が薬局長をやっていたときは施設基準をとっていなくて、
その頃は薬歴重視の時代でした。SOAP方式で薬歴を書いて役所に提出、これを通して施設基準2をとりました。
処方箋1枚につき30点プラス。これは処方箋1枚につき300円の粗利が出るということ。
私のいた店舗は1か月で1500枚くらいでしたので、45万の収入アップ。
結局これが薬局経営と自らの給料アップにもつながるのでこの意識はとても大切と感じています。

在宅患者薬剤管理の件数は今は年間12回以上となっていますが数年経つともっと増えたりしていきますので
実際は勤務薬剤師の倍数でやるくらいのほうが良いと思います。
つまり、訪問薬剤をやらなければそのうち自分の給料が安くなっていくか、薬局をたたまなくてはいけなくなるか
という状況になる可能性は高いということです。今のうちに訪問薬剤を普通にやっていけるようにしましょう。

私が在宅事業部に3年所属してどのくらいできるようになったか

私はいま担当している患者様はざっと100名(施設15名含む)ほど。個人の訪問だけで月に200回以上しているのを1年以上続けています。
実際この数をこなしているので、車で移動は運転手つけていただき、助手席でiPadを使って報告書を打ち込んでいます。
調剤もお店に人にお任せしてしちゃっています。
この辺の業務についてはまた違う機会でお話しできればと思っています。
1回の訪問が5000円と換算して200回で100万ですね。このくらいやっておそらくトントンくらいかと思います。
ただ、これにより地域体制加算の条件を満たす1つになっているので良いかなと思います。

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