2023年 第40回マイルチャンピオンシップ 【過去20年のデータ】傾向と分析、ローテーション


(JRA公式サイトよりオッズは土曜日08時38分時点)

マイルCSの前には東京での富士Sと京都でのスワンSがステップレースとしてあります。マイルCSの出走馬の主な経路は以下の4つが考えられます。

  • 天皇賞秋
  • 毎日王冠
  • 府中牝馬S
  • スプリンターズS

G1レースでの連対経験がない場合、富士S、スワンS、府中牝馬Sからの参戦がないと厳しい状況と考えられます。

マイルCSで連対するための基本データは以下の通りです。

  • 基本的なステップは富士SまたはスワンS、府中牝馬Sで、それ以外の場合はG1での連対経験が必要。
  • マイルでの連対率が5割以上であり、過去のレースで3着以内に入る確率も5割以上(例外的に2頭あり)。
  • 過去1年以内に関西のマイル重賞を勝った馬、または前年のマイルCSで3着以内に入った馬はデータの例外。

マイルCS予想

    16ナミュール
    9 シュネルマイスター
    11セリフォス
    15イルーシヴパンサー
    6 ダノンザキッド

富士S


富士Sにおける過去23年の成績データは以下の通りです。

(2.2.1.13)
勝率:11.1%、連対率:22.2%、複勝率:27.8%
富士Sでの敗れた馬についてのデータから、以下のような傾向が見られます。

関西(京都、阪神)でオープン以上(重賞が望ましい)の1600mを勝った馬がいない。
富士Sでは、東京コースや関東のレースで好成績を残している馬が勝利しており、関西の重賞で勝てない馬はマイルCSでの成功が難しいと推測される。
各馬の分析:

ナミュール:チューリップ賞勝ちがあるが、それは3歳牝馬限定競走のため、その実績は割り引かれる必要がある。
レッドモンレーヴ:新馬戦での中京以外では関西で走ったことがないため、データ的には厳しいと判断される。
ソーヴァリアント:富士Sが初のマイルレースであり、1800m以上のレースに出走していることが多く、G1の連対がないこの馬のマイルCSでの好走は難しいと考えられる。
イルーシヴパンサー:今年の京都金杯勝ちでマイルの実績があり、連対率60%を記録しており、十分なデータと判断される。
マテンロウオリオン:過去9戦で4着以下が続いており、厳しい状況となっている。
以上の分析結果を踏まえると、イルーシヴパンサーマイルCSにおいて有望な存在であり、他の馬はそれぞれのデータ面や実績から厳しい状況と見られます。

毎日王冠


毎日王冠からマイルCSに直行するのは非常に厳しい傾向があります。通常、G1での連対経験がないと難しいと判断されます。特に、マイルCSにおいて好走するためには、マイルから中距離G1での実績や前年のマイルCSでの連対馬相当の実績が望ましいです。

毎日王冠の過去29年の成績は以下の通りです。

(2.3.1.5)
勝率:18.2%、連対率:45.5%、複勝率:54.5%
ここからの直行でマイルCSで好走した例は限られており、好走したケースでは毎日王冠1着 → 天皇賞秋1着 → マイルCS1着のような3連勝があった馬です。

毎日王冠1着からの直行は過去20年で8頭いて(0.3.0.5)です。勝った馬はおらず、2着に来た3頭(エイシンプレストン、スーパーホーネット、シュネルマイスター)もマイルG1での連対経験がある馬でした。このデータを見るとエルトンバローズの好走は難しいでしょう。

毎日王冠で3着以内に入った馬の斤量を調査しました。
基本的にマイルCSでは毎日王冠よりも軽い斤量の馬が好走しており、重い斤量の馬はステルヴィオとダノンザキッドの2頭です。ただし、ステルヴィオは3歳での挑戦でありながらマイルCSの斤量は56kgでした。ダノンザキッドは3歳ですがG1馬でもあり、前年にはマイルCSで3着に入っています。

エルトンバローズ2kgも増量されるため、ここで好走するには非常に高い適性が必要と見られ、ここでは厳しいと思います。

シュネルマイスターは毎日王冠と同じ58kgですが、今年のマイラーズカップでも勝利しており、今年は有望なデータと思われます

ジャスティンカフェエエヤン毎日王冠からの直行から連対できるような実績がないと判断されます。

以上の分析から、毎日王冠からマイルCSへ直行するのは困難であり、特にマイルから中距離G1での実績がない馬や前年のマイルCSでの連対馬相当の実績がない馬にとっては好走することが難しいと考えられます。
毎日王冠からの直行の中ではマイルG1馬のシュネルマイスターのみ買えると見ました。

その他のローテーション


セリフォスは前年のマイルCS勝ち馬であり、今年の安田記念では2着に入りました。通常ならば非常に有力な存在と見られるかもしれませんが、この後に示すいくつかのデータセリフォスマイルCSで好走するのが難しいのではないかと考えさせます。


表1では、安田記念で2着になった馬がその年の秋のG1で勝利したかどうかのデータを示しています。年内に勝ちがない安田記念2着馬はほとんど連対できていないことが分かります。唯一1990年のヤエノムテキだけが例外でした。
これは安田記念2着に来るための仕上げ方に問題があった可能性があり、無理な仕上げで反動が秋まで持続してしまった可能性があると推測されます。


表2では、安田記念2着馬の次走に関するデータを示しています。32頭中(6.5.6.15)というデータですが、そのうち安田記念次走1着の6頭のうち5頭が毎日王冠か宝塚記念で、残り1頭が秋G1の天皇賞秋を勝ったアーモンドアイです。安田記念次走で2着になった馬は5頭いますが、そのうち4頭が宝塚記念、札幌記念、毎日王冠で、残り1頭が海外のオープンレースに出走しています。
表2の意味を要約すると、安田記念2着馬が次走を秋のG1で連対した馬アーモンドアイだけということになります。


表3は安田記念2着馬がその年のマイルCSに出走するまでのローテーションを示しています。今年未勝利の状態での出走はかなり厳しいと推測されます。

以上の3つの表のデータから、安田記念2着馬は非常に厳しい条件があり、休養明けでの出走では3着でも厳しい状況である可能性がある見ました。
つまりセリフォスは3着も厳しいかもしれません。

ソウルラッシュについて
ソウルラッシュが京成杯AHから直行するのはあまり良いステップではないと考えられます。過去に京成杯AHを勝ち、そのまま直行した馬は5頭いましたが、すべてが5着以下に終わっています。例は少ないかもしれませんが、このデータから推測すると、ソウルラッシュマイルCSで好走するのは難しいと予想されます。

ダノンザキッドが宝塚記念からの出走に関して、G1馬でないと厳しいと見られます。3か月の休養明けで馬券に絡んだ馬は過去20年でもわずか3頭しかおらず、その内訳はモーリスの1着、インディチャンプの2着、ネオリアリズムの3着でした。過去30年に遡ってみても同様に他の2頭はタイキシャトルの1着、エイシンワシントンの3着でした。これらのデータを踏まえると、ダノンザキッドは来ても3着までであり、切っても問題ないデータを持っていると推測できます。

ダノンスコーピオンは去年のマイルCS以降、連続して5戦着外であることから、今回のマイルCSでは厳しい状況にあります。

バスラットレオンマイルの実績が約2年前のものであり、前走が地方ダート重賞からの出走であることから、マイルCSでの好走は難しいと見られます。

ビーアストニッシドは前走のカシオペアSで10着に終わり、これまでの実績も目立ったものがないため、今回のレースでは期待されるほどの成績が見込めないと評価されています。

予想と総括

    16ナミュール
    9 シュネルマイスター
    11セリフォス
    15イルーシヴパンサー
    6 ダノンザキッド

セリフォスシュネルマイスターが人気を二分しているようですが、データ的にはセリフォスは厳しい結果が見込まれます。ナミュールはこの牡馬混合古馬G1でどれだけ力を発揮できるかが課題ですが、データからはナミュールシュネルマイスター勝つ可能性が高いと評価しました。セリフォスはG1馬としての地力から考えて、3番手の評価となりました。予想としては、セリフォスは来ても3着までと見ています。

穴馬候補としては、イルーシヴパンサーダノンザキッドが挙げられています。イルーシヴパンサーは今年の京都金杯を制覇していますが、中京コースでの勝利なのでマイナス面も考慮されますが、その年の関西マイル重賞勝ちは注目すべきポイントです。ダノンザキッドは勝ち負けは厳しいデータですが、3着候補としての穴馬候補となります。

これらの予想や評価はデータに基づいていますが、競馬では予測が難しく、馬の状態やレース展開なども考慮されるべきです。最終的な結果はレースの展開次第となりますので、競馬ファンの期待と興奮を持って一緒にレースを楽しみましょう。

最後に、この予想をお読みいただいた皆様へ、心から感謝の意をお伝えしたいと思います。競馬予想を通じて、私たちは競馬の魅力を共有し、一緒に競走馬たちの活躍を楽しむことができます。読んでくださる皆様が、素晴らしい競馬の瞬間を迎え、的中馬券を手に入れることを心より願っています。競馬は予測の難しいスポーツですが、その分感動も大きいもの。皆様にとって素晴らしい競馬の日となりますように。誠にありがとうございました。

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去年のマイルCSの記事は→2022年 マイルCS データ予想 狙い目は3歳馬 セリフォス ダノンスコーピオン

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