2023年 第75回 朝日杯フューチュリティステークス 【過去20年のデータ】分析と予想


(JRA公式サイトより:オッズは土曜日17時04分時点)

2023年朝日杯FSの予想

    17シュトラウス
     3ジャンタルマンタル
     7オーサムストローク

朝日杯FSの傾向

  • このレースは1600m以上で好走歴がある馬が断然有利な傾向です。
  • ステップはデイリー杯2歳S、サウジアラビアRCの連対馬が主役になっています。
  • 毎年1200m~1400mまでの短距離で実績がある馬が出走しますが、好走する確率はかなり低いと見ます。
  • 休養明けが来ることも確率は低く、連対できる馬は中2週~6週が多いです。
  • 2カ月以上空く場合はサウジアラビアRCを連対しているときだけとみます。

今年の朝日杯FS

  • 人気は3頭に集まっているようですが、データ的には2強対決と思われます。
  • 1400mまでしかやっていないダノンマッキンリーは明らかに人気先行タイプと見ています。
  • 札幌からの鉄砲での挑戦が2頭います。2頭とも圧勝できているため、どんな結果になるかデータ的にも楽しみにしています。

私が考える朝日杯FSの特徴

(独断と偏見のあり)

  • 主要ステップはデイリー杯2歳S、サウジアラビアRCの勝ち馬が出走していればそこからの馬券になると思われます。(東京スポーツ杯2歳SはホープフルSがG1に格上げされてから出走する機会が減ったため入れていません)
  • ほかでは1勝クラスのベゴニア賞勝ちは良いステップとみている。
  • 1戦1勝馬めったに来ないので3着付けで買うか、切りでよいとみています。
  • 連敗して挑む馬は厳しいと見ます。
  • 前走1400m勝ちで挑む馬は3戦以上で複勝率.667以上(できれば1600mの経験がある馬)

上位人気馬の考察

シュトラウス

東京スポーツ杯2歳S勝ちひと昔前までは鉄板クラスのステップでした。
ホープフルSがG1に格上げされてからめっきり出走が減ったローテなのでデータは古くなりますが、
過去29年で7頭中(4.2.0.1)です。特に間隔が変わったわけではないので十分来れるデータと見ます。
1点懸念材料としては、新馬戦は圧勝ながら不良馬場だったことです。
3戦しかしてないのでそのうちの2戦しかまともに走っていない可能性があります。

ジャンタルマンタル

デイリー杯2歳Sの勝ち馬ですので本命候補になります。
デイリー杯2歳Sの勝ち馬で来れなかった馬を見ると未勝利勝ちからデイリー杯を勝った馬はマイナスになります。ジャンタルマンタルは新馬勝ちからの2戦2勝なので大丈夫かと思いますが、2015年のエアスピネルも2着に負けたことから絶対の馬ではないと思われます。
勝ち方は新馬戦1800mを2馬身半差、デイリー杯2歳Sを2馬身差勝ちなので十分の内容と思われます。

ダノンマッキンリー

この馬は前走の勝ち方が良かったのか、人気になっていますが、データ的には危険な人気馬になります。
朝日杯FSは1400mまでしか経験がない馬はかなりの率で負けています。
ここは自信をもって切りとします。

エコノヴァルツ

コスモス賞を6馬身差の圧勝からの参戦です。
もちろん内容は良いのですが、相手の2着コスモディナーは阪神ジュベナイルフィリーズでは9着と力負けしており、弱い相手に対しての圧勝と見ています。
4カ月休養明けではここでは厳しいと見ます。

オーサムストローク

データ的にはベゴニア賞を勝って参戦のローテはかなり良いローテーションと見ています。
ベゴニア賞のタイムは平凡ですが、その前の未勝利戦は5馬身差の圧勝なので悪くはないだろうとみました。
未勝利戦なので相手が弱かっただけと見ればその通りですが、ここはローテーションの良さでカバーできると見ています。

京王杯2歳S


1着の成績は過去29年で22頭出走(4.3.2.13)
勝率.182、連対率.318、複勝率.409
2着の成績は過去29年で19頭出走(0.2.2.15)
勝率.000、連対率.105、複勝率.211

今年は1~2着の参戦はなく、4,5,10着馬の参戦でした。
4着以下から巻き返したのは過去29年でもマイネルレコルトのみになります。
マイネルレコルトは新潟2歳Sを3連勝で勝った後に2カ月明けで京王杯2歳Sを5着でした。かなりまれなケースになると思います。
基本的に実績を積んで間隔をあけたのちにひと叩きで京王杯を使って入着したタイプのみでないと買えないと見ます。
バンドシェルミルテンベルク1勝馬ですのでいらないでしょう。
アスクワンタイムは小倉2歳Sを勝っていますが、さすがに10着からでは厳しいと見ます。

デイリー杯2歳S

(2014年から開催日変更になり、2013年まで中9週→2014年から中4週に)
1着の成績は過去29年で18頭出走(1.5.4.8)
勝率.056、連対率.333、複勝率.556

2着の成績は過去29年で19頭出走(0.3.1.15)
勝率.000、連対率.158、複勝率.211

まず、このレースは2014年から間隔が変わっています。朝日杯FSが中山から阪神になり、間隔が中9週から中4週になりました。これにより2013年より前のデータは参考程度と見ています。
2014年以降の馬柱を並べてみました。2戦2勝のデイリー杯2歳S勝ち馬はどうなるかジャンタルマンタルの結果が気になります。
今の時点では問題ないと見ています。
2着馬のエンヤラヴフェイスは新馬戦が5馬身差で勝ち方は良いのですが、新潟2歳Sで7着は負けすぎです。デイリー杯2歳Sステップとしては調子が上昇できないと見ています。
3着馬のナムラフッカーは未勝利勝ちのみの1勝馬でさすがに足りないとみます。
着外に負けたことがある馬は基本2勝以上でない限りいらないと見ます。

東京スポーツ杯2歳S



・2005年フサイチリシャール 朝日杯FS1着←東スポ杯1着←萩S1着←未勝利2000m1着←新馬2000m4着

・2000年タガノテイオー 朝日杯FS2着←東スポ杯1着←札幌2歳S2着←新馬1800m1着←新馬1800m2着

・1998年アドマイヤコジーン 朝日杯FS1着←東スポ杯1着←新馬1600m1着←新馬1400m3着

・1995年バブルガムフェロー 朝日杯FS1着←府中2歳S(のちの東スポ杯)1着←新馬1800m1着←新馬1800m3着

ホープフルSがG1になってから初めて東京スポーツ杯2歳Sの勝ち馬が朝日杯FSに出走になりました。
シュトラウスの説明の時にも取り上げましたが、このレースの勝ち馬が出走するのは11年ぶりになります。その間朝日杯フューチュリティステークスは中山開催から阪神開催になっており、データがあまりない状況になっています。
中山開催のときを参考にすると、2010年のサダムパテック4着以外はすべて連対している鉄板ローテと見ています。
これを考慮すると今年のシュトラウスは本命候補になると思います。

札幌2歳S


このレースは2012年から1か月早くなり、直行だと3カ月半空くことになりました。それ以降は直行はジオグリフとブライトエンブレムの2頭だけです。
データが足りないので何とも言えないですが、のちにイクイノックスを破って皐月賞馬になったジオグリフが5着に負けていたことを考えると今回のセットアップは厳しいと見ます。

総括と予想

総括として、3か月以上空けた札幌組の2頭エコロヴァルツセットアップ切らせていただきました。
1400mまでの経験しかないダノンマッキンリー切りました。
東京スポーツ杯2歳S勝ちは出走してくれば有力と見ており、シュトラウスを本命にしました。
デイリー杯2歳Sの勝ち馬は未勝利勝ちからでなければ有力馬と思うのでジャンタルマンタルが対抗、ベゴニア賞のステップもよいのでオーサムストロークが3番手になります。
4番手以降がなかなか良い馬がいないので今回はこの3頭に絞って勝負することにしました。

2023年朝日杯FSの予想

    17シュトラウス
     3ジャンタルマンタル
     7オーサムストローク

3着馬のローテ


2014年から阪神になっていることも考えるとこれからデータができてくると思います。
現時点ではデイリー杯2歳S連対が良いと思われます。次点としては新馬勝ちや未勝利勝ちのほうが良いかもしれません。
ジャンタルマンタルが本線、タイキヴァンクールタガノエルピーダあたりも良いかもしれません。

最後に、この予想をお読みいただいた皆様へ、心から感謝の意をお伝えしたいと思います。競馬予想を通じて、私たちは競馬の魅力を共有し、一緒に競走馬たちの活躍を楽しむことができます。読んでくださる皆様が、素晴らしい競馬の瞬間を迎え、的中馬券を手に入れることを心より願っています。競馬は予測の難しいスポーツですが、その分感動も大きいもの。皆様にとって素晴らしい競馬の日となりますように。誠にありがとうございました。

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去年の朝日杯フューチュリティステークスの記事は→2022年 朝日杯フューチュリティステークス データ予想 ダノンタッチダウンは勝てるのか?

 
 
 
 
 
以下はテキストのデータとなります。

京王杯2歳S(2014から朝日杯が阪神に)
1着 2着 3着 4着 5着 着外
2023 バンドシェル ミルテンベルク 10→アスクワンタイム
2022 ⑦オオバンブルマイ ⑯フロムダスク 12→⑭ミシェラドラータ
2021 ⑥トウシンマカオ
2020 ⑩モントライゼ ⑥ロードマックス
2019 ②タイセイビジョン ⑦ビアンフェ
2018 ④ファンタジスト ⑦アスターペガサス
2017 ③タワーオブロンドン ⑦カシアス ⑩アサクサゲンキ
2016 ②モンドキャンノ
2015 ⑪ボールドライトニング ⑧アドマイヤモラール ③シャドウアプローチ
↑2014 ⑭セカンドテーブル
2013 ④マイネルディアベル
2012 ⑧エーシントップ ⑦ラブリーデイ ⑥ノウレッジ
2011 ③レオアクティブ ⑥サドンストーム
2010 ①グランプリボス ②リアルインパクト ⑭エーシンブラン
2009 ②エイシンアポロン ⑬ツルマルジュピター ⑥ダッシャーゴーゴー
2008 ⑯ゲットフルマークス ②フィフスペトル ⑧エイシンタイガー
2007 ⑪アポロドルチェ ④ドリームシグナル ②レッツゴーキリシマ
2006 ⑤マイネルレーニア ⑬マイネルフォーグ ⑦アロマンチェス ⑧ゴールドアグリ ⑪アドマイヤヘッド
2005 ⑫デンシャミチ
2004 ⑪スキップジャック ①マイネルレコルト
2003 ①コスモサンビーム ③アポインテッドデイ ⑤フサイチホクトセイ
2002
2001 ⑥シベリアンメドウ ⑤アグネスソニック ⑮サダムブルースカイ
2000 ⑤テイエムサウスポー ③ネイティヴハート
1999 ⑧ノボジャック ④エンドアピール
1998 ⑨ロサード ⑤エイシンバルーン ⑫リザーブユアハート
1997 ①グラスワンダー ⑫マチカネサンシロー
1996 ①マイネルマックス ⑯アサカホマレ ⑦パーソナリティワン
1995 ⑤タヤスダビンチ ⑩スキーミュージック
1994 ⑥ブイマシン
東スポ杯2歳S(2014から朝日杯が阪神に)
1着 2着 3着 4着 5着 着外
2023 シュトラウス
2022
2021 6→④アルナシーム
2020 ⑫ジュンブルースカイ
2019
2018 7→②クリノガウディー
2017
2016 ⑤トラスト
2015 ⑫ハレルヤボーイ
↑2014
2013 ⑦プレイアンドリアル
2012 ②コディーノ
2011 9→②マイネルロブスト
2010 ④サダムパテック ⑤リフトザウイングス ⑥マイネルラクリマ
2009 ①ローズキングダム ⑭トーセンファントム
2008 ③ブレイクランアウト
2007 ⑤スズジュピター ①ゴスホークケン
2006 ④フライングアップル ①ドリームジャーニー
2005 ①フサイチリシャール
2004 ③ペールギュント ④マイネルハーティー
2003 ④フォーカルポイント ⑨キョウワスプレンダ 止マイネルパナシュ
2002 ④タイガーモーション ⑪バロンカラノテガミ
2001
2000 ②タガノテイオー ⑧ウインラディウス
1999 ⑤トップコマンダー ③マチカネホクシン
1998 ①アドマイヤコジーン ⑥マチカネテルテル
1997 ②マイネルラヴ ⑤マイネルメッサー
1996 ⑥スターマイサドル
1995 ①バブルガムフェロー
1994 ⑦マイネルガーベ
デイリー杯2歳S(2014から朝日杯が阪神になり間隔も中9週から中4週)
1着 2着 3着 4着 5着 着外
2023 ジャンタルマンタル エンヤラヴフェイス ナムラフッカー 8→クリーンエア
2022 ⑥オールパルフェ ②ダノンタッチダウン
2021 ②セリフォス ⑧プルパレイ
2020 ③レッドベルオーブ ⑨ホウオウアマゾン ⑪スーパーホープ ⑮ビゾンテノブファロ ⑧カイザーノヴァ
2019 ⑩レッドベルジュール ⑨ウイングレイテスト ⑯ペールエール ⑪トリプルエース
2018 ①アドマイヤマーズ
2017 ④ケイアイノーテック ⑧フロンティア 8→⑮ヒシコスマー
2016 ③ボンセルヴィーソ 7→⑩ビーカーリー
2015 ②エアスピネル ⑤シュウジ
↑2014 ⑥タガノエスプレッソ ⑧アッシュゴールド ⑪ナヴィオン ②アルマワイオリ
2013 ⑤アトム
2012 ⑬テイエムイナズマ ⑨クラウンレガーロ ⑯マイネルエテルネル
2011 ⑦クラレント ⑤ダローネガ ⑬マコトリヴァーサル
2010 ⑪アドマイヤサガス
2009 ②エイシンアポロン ③ダイワバーバリアン
2008 ⑦シェーンヴァルト ④ホッコータキオン ⑤ピースピース
2007 ③キャプテントゥーレ ⑩ウイントリガー
2006 ③オースミダイドウ ②ローレルゲレイロ
2005 ⑤ダイアモンドヘッド
2004 ③ペールギュント ⑦エイシンヴァイデン
2003 ②メイショウボーラー ⑦グレイトジャーニー
2002 ⑦マイネルモルゲン ①エイシンチャンプ
2001 ⑬ファストタテヤマ ⑪ホーマンウイナー ⑩ダイワファルコン
2000 ⑤テイエムサウスポー
1999 ②レジェンドハンター ⑦ラガーレグルス ④エンドアピール
1998 ②エイシンキャメロン ⑭トウカイナンバー
1997 ⑩ボールドエンペラー
1996 ⑨キタサンフドー
1995 ⑩スキーミュージック ⑤タヤスダビンチ
1994 ⑥ブイマシン

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