2023年　第168回天皇賞(秋)　データ予想　イクイノックスを負かす馬を考える

JRA公式サイトよりオッズは金曜日20：51時点）

このレースは最近では休養明けが良く来るようになっています。
ジャパンカップ、有馬記念のたたき台になりつつあり、中堅どころはステップを踏んで挑み、Ｇ１級の馬は休養明けで挑んできます。
これはジャパンカップと有馬記念の優勝賞金が５億円と天皇賞の倍以上（天皇賞は２億２０００万）あり、本番は天皇賞を使った後にして８０％で仕上げてくることもあると思います。

私が考える天皇賞秋の傾向

• 休養明けは、宝塚記念、安田記念、ダービーからが主で、それ以上空けてくるタイプはマイナス。休養明けはG1連対実績あり。
• ステップは毎日王冠、札幌記念が主で、オールカマー、京都大賞典はＧ１級でないと苦しい
• 基本はその年に１勝以上かＧ１か毎日王冠で連対している（例外は東京コースのＧ１馬）
• 毎日王冠は８着以内、（Ｇ１連対経験ない馬は５着以内）
• 札幌記念ステップなら連対している。（G1連対実績あれば5着以内）

以上が連対馬の条件と考え、準ずる成績で３着候補を探す感じと考えています。

天皇賞秋予想

◎７イクイノックス
〇９プログノーシス
▲３ドゥデュース
△４ダノンベルーガ

今年は絶対王者のイクイノックスが連覇をかけて出てきます。この馬を負かせる馬がいるかを見るところからだと思います。
同期ライバルのドゥデュース、ダノンベルーガ、ジャスティンパレス、ガイアフォース
５歳でＧ１制覇したジャックドール、５歳でＧ１初挑戦のプログノーシス、７歳ながら侮れないヒシイグアスなど小頭数ながらもよいメンバーのレースが期待できそうです。

休養明け（2カ月半以上）

過去20年で80頭出走（7.10.7.56）
勝ち馬7頭中、４歳以上の5頭はＧ１を２勝以上しており、３歳馬は皐月賞とダービー両方連対していました。
２着馬１０頭はＧ１勝ちかＧ１連対２回以上していました。
３着馬７頭は東京Ｇ１入着実績と重賞勝ちがありました。

イクイノックスは言うまでもなく勝つデータに当てはまります。

ジャスティンパレスは今年の春の天皇賞で初Ｇ１勝利ですので勝つのは難しいデータになります。

ドゥデュースですが、休養明けといっても半年以上の休養明けになります。
半年明けで連対した馬はコントレイル、フィエールマン、ダイワスカーレットしかいません。この３頭はＧ１を２勝以上で３回以上連対しています。
ドゥデュースは３歳以上のＧ１はダービーのみしか勝っていません。連対はかなり厳しいと思われます。
半年以上ぶりで３着に入った馬を見てもペルーサのみです。ペルーサは前年の天皇賞秋を連対しており、適性が相当あったと思われます。
ドゥデュースはジャパンカップを見据えたひとたたきではないかと考えます。ここで入着すればジャパンカップは面白いのではないでしょうか。

札幌記念

このステップでは連対が第一条件になります。札幌記念で連対を外して馬券に絡んだ馬は過去３０年でジェニュイン１頭のみ。
ジェニュインはＧ１を２勝しており、２着は３回の別格の実績がありました。また、毎日王冠５着も挟んでおり別物と見ます。
ダノンベルーガ、ヒシイグアス、ジャックドールはＧ１は連対実績１回ずつしかありませんので今回は、いらないと見ています。
プログノーシスはどうか？この馬は国内Ｇ１は初挑戦ですが、
春の香港Ｇ１のクイーンエリザベスⅡ世カップを２着に連対しており、格は足りていると見ます。
札幌記念を４馬身差の圧勝での参戦なので十分狙える馬と見ています。

毎日王冠

最近は実績馬が毎日王冠ステップを選んで秋の天皇賞に向かうことがめっきり減りました。Ｇ１で連対実績がある馬が毎日王冠を５着以内で挑んでくるか、
勢いのある馬が３連続連対して毎日王冠をステップに天皇賞に来るかになります。
今年は実績のある馬は天皇賞に参加せず、
アドマイヤハダルのみでした。過去２年勝ちがなく重賞未勝利ではまずいらないと見てよいでしょう。

オールカマー

このレースは天皇賞のステップには全く合わないと思われます。
１つは過去３０年でオールカマーから天皇賞勝った馬はレイデオロ１頭のみ。２着に来た馬も３頭しかいません。
２着に来た３頭も４着以内です。５着以降は割引とみています。
ガイアフォースは今年未勝利もマイナスなのでいらないでしょう。
着外のノースブリッジ、エヒトは今年重賞勝ちがあるもののそれだけでは厳しい実績と思われます。

宝塚記念

宝塚記念を勝って天皇賞秋に挑んだ馬は過去30年で１３頭（2.2.1.8）
これをみるとイクイノックスにも死角があるように思われます。勝った馬２頭は宝塚記念前後も勝っており３連勝以上しています。
イクイノックスは宝塚記念勝った馬では直行なので少し違うかもしれませんが、Ｇ１を４連勝中なのでデータで切ることができないと思われます。

しかし、一つのデータとして宝塚記念を勝った馬が次走の年内Ｇ１がどうだったかを別表にしました。
２６頭中（4.5.2.15）です。
案外と負けています。直行した馬に絞ると９頭中（1.2.2.4）
この２つのデータがイクイノックスが負ける理由になるかもしれないと思っています。

ジャスティンパレスは近走は3000m以上での実績になり、東京の2000mでは距離が足りない（スピードが足りない）と思われます。

安田記念

ガイアフォースは条件戦で2000mを圧勝している点は良いのですが、今年未勝利でオールカマーからの参戦では難しいと思われます。

ジャックドールは大阪杯勝ち、安田記念5着は十分買える成績です。あとは札幌記念6着から巻き返せる状態になるかがカギと思われます。
今回追い込み勢に多く有力馬が集まっているので、ハマれば来れるのではないかと見ています。

天皇賞春

今までに春と秋を連覇した馬はそれぞれＧ１を3勝以上しています。2着までの馬も3勝以上なので、相当な馬でないと天皇賞春を勝って天皇賞秋を連対するのは厳しいと思われます。
ジャスティンパレスは天皇賞春で初Ｇ１制覇でした。明らかに足りないと思われます。

大阪杯

大阪杯がＧ１になってから７年目なのでデータが少ないのが現状です。今のところキタサンブラックのみしか両方連対していないのでジャックドールは実績が足りないかもしれません。
例えると、アルアインが天皇賞秋４着→マイルＣＳ３着→金鯱賞５着→大阪杯１着→宝塚記念４着→天皇賞秋１４着でした。
スワーヴリチャードは有馬記念４着→金鯱賞１着→大阪杯１着→安田記念４着→天皇賞秋１０着でした。
これをみると大阪杯の勝ち馬はＧ１を3勝レベルでないとその年の天皇賞秋では厳しいのではないかと考えられます。

前年の天皇賞秋

連覇した馬は２頭です。連覇を挑んだ馬が１１頭（2.3.2.4）連対できなかった馬は衰えが見えてきている馬もおり、４歳でＧ１を４連勝中のイクイノックスには当てはまらないでしょう。
あって２着ならあるかもしれません。
ダノンベルーガは３歳の共同通信杯勝ちから勝ちがないのがかなり厳しいデータですが、今年のドバイターフで２着に来ているので目をつぶれるかもしれないといったところです。

ジャックドールは前述のとおり大阪杯勝ちからの反動がまだあるかもしれないのが懸念点になります。

ノースブリッジのように前年の天皇賞秋を惨敗した馬は1年以内にＧ１を連対しているような実績がないと巻き返しは厳しいと思われます。

天皇賞秋予想

◎７イクイノックス
〇９プログノーシス
▲３ドゥデュース
△４ダノンベルーガ

総括

予想としてはイクイノックスには逆らえませんでした。
もし負かすとしたらプログノーシスとみています。
２，３着候補にドゥデュース、ダノンベルーガになります。
人気馬ばかりになってしまいました。
このレースはイクイノックスがどんなレースをするかを見るだけでもいいかもしれません。

３着馬のローテ

毎日王冠５着以内が断然です。安田記念、宝塚記念の連対馬、それ以外からは勝っている馬でないとデータ的には厳しいと思われます。
アドマイヤハダルは唯一毎日王冠入着で参戦ですが、2年間勝ちがなく重賞未勝利ではさすがに厳しいでしょう。
イクイノックス、プログノーシス、ドウデュースあたりでしょうか。

去年の天皇賞秋の記事は→2022年　第166回天皇賞秋　データ予想　イクイノックスが悲願のG1勝利なるか？

２０２１年の天皇賞秋の記事→天皇賞秋　データ

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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以下の表はテキストデータの表です。
　
　
　
　

宝塚記念の勝ち馬の次走G1成績

毎日王冠

京都大賞典

オールカマー

札幌記念

休養明け

宝塚記念

安田記念

天皇賞春

大阪杯

前年の天皇賞秋

前年の天皇賞秋勝ち馬のローテ

３着馬のローテ

３歳馬